海外情報誌_ARDEC

マラウイ 写真提供:JICA
(マラウイ 写真提供:JICA)

海外情報誌 “ARDEC”について

 本誌は農業農村開発に関する世界の新しい情報を読者に提供し、海外協力への理解を深めていただくために、1994(平成6)年度から1年に3回、2005(平成17)年度から2回発行しているものです。
 ARDEC(アルデック)とは、本誌の発行所である一般財団法人日本水土総合研究所(The Japanese Institute of Irrigation and Drainage:JIID)海外農業農村開発技術センター(Overseas Agricultural and Rural Development Center)の略称です。農林水産省、国際協力機構、国際農林水産業研究センター、農業農村工学会のご協力により編集を進めております。



ザンビア 撮影:其田益成/JICA
ザンビア
写真提供:JICA/ 其田益成


 国連食糧農業機関(FAO) 世界農業遺産コーディネーター   
遠藤芳英

 世界農業遺産(GIAHS:Globally Important Agricultural Heritage Systems)は国連食糧農業機関(FAO)が2002年から取り組んできた活動で、国際的に顕著な特色を有し、次世代に引き継ぐべき遺産価値のある農業生産システムを指定して、その保全を促すとともに、それらを取り巻く環境への適応やさらなる発展を目指していく事業である。GIAHSは、農民が幾世代もの年月を費やし、気候や地理的な制約要因を知恵と工夫と努力で克服し、環境に適応した農業を育んできた結果でもある。(中略)


 認定による実際の効果を把握するには暫く時間を置く必要があるが…中略…認定による効果を十分に活用して、成果が得られた認定地では、明らかに農村開発で一定の成果があったものといえる…中略…良好な効果が得られている認定地は、認定以前から農業や農村地域の振興の取組が行われてきた場合が多く、行動計画が従来の活動と相乗効果を生んだものと解釈できる。(中略)

 認定地が増えて関心も高まる一方、直面する課題が多いのも事実である。



タンザニア JICA/船尾 修
タンザニア 
写真提供:JICA/船尾 修)

世界農業遺産認定、
世界かんがい施設遺産登録と
地域振興の取組

  国内技術検討委員会委員長 松浦良和
静岡県経済産業部農業局お茶振興課 主事 松山真綸
みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会事務局     
事務局長(みなべ町うめ課 課長) 田中一朗
国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会 会長 林 浩昭
佐久市五郎兵衛記念館 館長 根澤 茂
曽代用水土地改良区事務局 野口正人
兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 教授 南埜 猛



海外および国内の農業・農村に関連する、新しい視点や情報をお届けします。
ラオス JICA
ラオス 
写真提供:JICA

INFORMATION
前駐ボリビア多民族国大使 椿 秀洋
BOOK INFORMATION
中村 哲 著
TREND
─JIIDから─