海外情報誌_ARDEC

ルワンダ Photo : 久野武志 / JICA
(ルワンダ 撮影 : 久野武志 / JICA)


海外情報誌 “ARDEC”について
 本誌は農業農村開発に関する世界の新しい情報を読者に提供し、海外協力への理解を深めていただくために、平成6年度から1年に3回、平成17年度から2回発行しているものです。
 ARDEC(アルデック)とは、本誌の発行所である一般財団法人日本水土総合研究所(The Japanese Institute of Irrigation and Drainage : JIID)海外農業農村開発技術センター(Overseas Agricultural and Rural Development Center)の略称ですが、農業土木技術者全体の情報誌として位置づけていることから、農林水産省、国際協力機構、国際農林水産業研究センター、農業農村工学会、海外農業開発コンサルタンツ協会のご協力により編集を進めております。

ケニア 撮影:佐藤浩治/JICA
ケニア
撮影:佐藤浩治 / JICA

アフリカにおける 「開発志向国家」の構築に向けて
─ 第5回アフリカ開発会議(TICAD V)後の農業協力アプローチ ─
神戸大学 大学院国際協力研究科
     教授 高橋基樹

 アフリカの農業開発は、その失敗が及ぼし得る大きな影響を考えればわかるように、日本に住むわれわれも共有すべきグローバル・イシューである。

 広く日本の社会がアフリカ開発の課題やその重大性を共有することは個別企業の利益に訴えるのに比べて、アフリカ援助への支持をより確かなものにする道であろう。そのための労力と時間を惜しむべきではない。

 さらには、5年後に開かれる6回目のTICADに向けて、TICADを単なる経済外交ではなく、アフリカ各国の公共政策を議論し、支援するための多角的な開発外交のプロセスとして位置づけ直し、そこでリーダーシップを発揮することについて、広く国民の合意を得ていくことが必要である。それは、高度経済成長を続ける中国と、見かけの援助額・投資額の大きさをめぐってむなしく競い合うよりも、はるかに意義のあることに違いない。

ブルキナファソ Photo飯塚明夫/JICA
ブルキナファソ 
撮影:飯塚明夫/JICA

なぜ、アフリカを支援するのか


   一橋大学 大学院社会学研究科
   教授 児玉谷史朗
─ 砂漠の祭典よ、再び ─
   独立行政法人 国際協力機構(JICA)
   アフリカ部参事役  飯村 学
   東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所
   研究機関研究員 村尾るみこ
市場志向型アプローチにおける
適正技術の導入に関する考察

   独立行政法人 国際協力機構(JICA)
   国際協力専門員 相川次郎
─ 問いかけ法の可能性 ─
   独立行政法人 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)
   農村開発領域 主任研究員 山田雅一
海外および国内の農業・農村に関連する、新しい視点や情報をお届けします。
シエラレオネ 撮影:飯塚明夫/JICA
シエラレオネ
撮影:飯塚明夫/JICA
INFORMATION
   ジンバブエ 農業・機械化・灌漑省
独立行政法人 国際協力機構(JICA)
   専門家(灌漑開発管理アドバイザー:政策アドバイザー)
   森瀧亮介
   一般財団法人 日本水土総合研究所
BOOK INFORMATION
『国家はなぜ衰退するのか』
─── もういちど貧困問題を根っこから考える ───
   ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン著
   鬼澤 忍訳