バングラデシュ (C)JICA、西谷誠子撮影
(バングラデシュ)

海外情報誌“ARDEC”について
 本誌は農業農村開発に関する世界の新しい情報を読者に提供し、海外協力への理解を深めていただくために、平成6年度から1年に3回、平成17年度から2回発行しているものです。
 ARDEC(アルデック)とは、本誌の発行所である財団法人日本水土総合研究所(The Japanese Institute of Irrigation and Drainage : JIID)海外農業農村開発技術センター(Overseas Agricultural and Rural Development Center)の略称ですが、農業土木技術者全体の情報誌として位置づけていることから、農林水産省、国際協力機構、緑資源機構、農業土木学会、海外農業開発コンサルタンツ協会のご協力により編集を進めております。



ブルキナファソ (C)JICA、今村健志朗撮影
(ブルキナファソ)

第4回世界水フォーラム テーマ4

「食料と環境のための水管理」における優先課題

国際水管理研究所所長
フランク・ライスベルマン

 天水農業および灌漑農業の双方において、食料生産のための水需要が急速に高まり、膨大な量の取水、流路や流量の大幅な改変、水質の悪化といった問題が生じてきた。いずれも、生態系に大きな影響を及ぼす。
 食料の増産の必要性が高まるなか、一方で環境や生物多様性そのものの価値や生態系がもたらすさまざまな恩恵についての評価も高まり、両者を調整するため、地域レベルのみならず、より広域を対象とした行動が求められている。

ニジェール (C)JICA、野町和嘉撮影
(ニジェール)

第4回世界水フォーラムへ向けて

世界水フォーラムと水の市場経済化に関する議論

世界水会議 理事
日本水土総合研究所 技術顧問
中村良太

第4回世界水フォーラムとINWEPFについて

農林水産省農村振興局 水利整備課
渡邊史郎

アジア水田農業の生き残りをかけて
:ICIDアジア作業部会とWWF4

近畿大学農学部 教授
八丁信正

第4回世界水フォーラムと日本の役割

特定非営利活動法人 日本水フォーラム事務局長
尾田栄章

第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域会議を終えて

特定非営利活動法人 日本水フォーラム参与
池田 實


世界の協力機関が取り組んでいる課題や新しい技術についての、最新情報をお届けします。

ガーナ (C)JICA、今村健志朗撮影 (ガーナ)

PEOPLES' LIFE

―コメ専業農家の三姉妹奮闘記―
男は度胸、女も度胸

農業ジャーナリスト 天野和香子

BOOK REVIEW

農業と環境問題から検証する
『中国は持続可能な社会か』原 剛 著

TREND

−JIIDから―
現地適正化技術開発交流セミナー開催
日中農業水利交流基調講演会開催

―国際機関の動向―
「OECD農業と水に関するワークショップ:持続性、市場化及び政策」の開催

農業工学研究所 用水管理研究室長
山岡和純

編集後記