( バングラデシュ)
名称変更のお知らせ
財団法人日本農業土木総合研究所は昭和53年の設立以来、皆様のご指導ご支援のもと、農業農村整 備に関する調査、研究に努めてまいりました。
21世紀は、農業と環境の時代といわれていますが、その中で最も重要な資源は「水」と「土」であると考えています。
このため、この度、当財団の目的を「農業農村の果たす多面的役割を踏まえ、水と土に根ざした物 質と生命の循環に係る関連科学の視点も取り入れた農業農村整備及び農地・農業用水、自然環境、景観、伝統文化等からなる農村の水土に関する総合的な調査、研究を行う。」に改正するとともに、当財団の名称を「財団法人 日本水土(にっぽんすいど)総合研究所」に改めることといたしました。
なお、英語名は従来と同じThe Japanese Institute of Irrigation and Drainage(JIID)です。
編集後記
地球上の水は14億km3。これを100%とすると、淡水は何と2.5%で、そのおよそ70%は極地などの氷です。人の命を支える水と食料。その食料を生み出す農業。その農業に不可欠な水。結局、地球上の全ての生命を支えているのが水です。
この水を市場経済の中へ全面的に引きずり込むことへは、当然、疑問が提出されています。誰もが生きる権利を持っていますから、そのための水は公共財であるといえます。また、健全なる生態系があってこそ人間も生きていけるわけですから、生態系のための水も十分に配慮されるべきでしょう。第4回世界水フォーラムではそうしたテーマも盛り込まれており、人類が「21世紀の水」を「公正」と「効率」を両立させる観点から、どのように描いていくのか期待されるところです。
編集委員
委員長 塩田克郎
委 員 森田隆博 内藤久仁彦 吉武幸子 岩本 彰
|
画像は、国際協力機構(JICA)・著者から提供されたものです。
撮影はバングラデシュ;西谷誠子、ブルキナファソ・フィリピン・ガーナ今村健志朗、ニジェール・バングラデシュ(このページ);野町和嘉。
水田の水鳥の写真は財団法人埼玉県生態系保護協会より提供。
画像や文章はそれぞれの著作権者に属します。
写真と本文は直接関係がない場合もあります。
|