海外情報誌_ARDEC

東ティモール 写真提供:JICA/久野真一
(東ティモール 写真提供:JICA/久野真一)

海外情報誌 “ARDEC”について

 本誌は農業農村開発に関する世界の新しい情報を読者に提供し、海外協力への理解を深めていただくために、1994(平成6)年度から1年に3回、2005(平成17)年度から2回発行しているものです。
 ARDEC(アルデック)とは、本誌の発行所である一般財団法人日本水土総合研究所(The Japanese Institute of Irrigation and Drainage:JIID)海外農業農村開発技術センター(Overseas Agricultural and Rural Development Center)の略称です。農林水産省、国際協力機構、国際農林水産業研究センター、農業農村工学会のご協力により編集を進めております。



フィリピン 撮影:久野真一/JICA
フィリピン
写真提供:JICA/ 久野真一


 国際かんがい排水委員会 名誉副会長 太田信介

 平成時代における農業農村開発の潮流をいくつかの視点から見てきた結果、この時代は、さまざまな外的要因に左右されながらも、昭和時代には見られなかった新たな展開への取組が進められた時代だと総括できる。そして、平成の次の時代は、平成時代の努力の方向を発展させ、関係者がより明確な目的意識を共有したうえで、農業農村開発が進められることが期待される。具体的には、次の2項目を共通の目標とするよう提案したい。


Ⅰ.我が国の灌漑排水の得意分野の暗黙知を見える化して、戦略的な協力を進めることにより、日本が感謝され、尊敬され、憧れられる存在になること。

Ⅱ.国際的な「事実上の基準(De facto standard)」を生み出し、国際社会における我が国の優位性を確保するとともに、国内政策に役立てること。

 この2項目に共通して重要なのは、金銭面や技術面の支援に加え、組織・制度や情報の価値に十分に留意することである。…中略…
 最後に、国際潮流として忘れてならないのは、2015年の国連サミットで定められた持続可能な開発目標(SDGs)である。



ガーナ 撮影:今村健志朗/JICA
ガーナ 
写真提供:JICA/今村健志朗)

農業農村開発の潮流
―創刊25周年に寄せて―

  国内技術検討委員会委員長 松浦良和
京都大学大学院地球環境学堂 教授 渡邉紹裕
東京大学大学院農学生命科学研究科 教授 溝口 勝
愛媛大学大学院農学研究科 准教授 久米 崇
農林水産政策研究所 上席主任研究官 小泉達治
国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター     
農村開発領域 領域長 藤原信好
独立行政法人 国際協力機構(JICA)     
農村開発部 次長 鈴木和哉



海外および国内の農業・農村に関連する、新しい視点や情報をお届けします。
タイ 撮影:久野真一/JICA
タイ 
写真提供:JICA/久野真一

INFORMATION
前駐ガーナ大使 吉村 馨
独立行政法人 国際協力機構(JICA)     
農村開発部 技術審議役 田中卓二
BOOK INFORMATION
石川薫 小浜裕久 著
TREND
─JIIDから─
一般財団法人 日本水土総合研究所(JIID)
主任研究員 花田潤也