海外情報誌_ARDEC

マリ 撮影:今村健志朗/提供:JICA
(マリ 撮影:今村健志朗/提供:JICA)

海外情報誌“ARDEC”について
 本誌は農業農村開発に関する世界の新しい情報を読者に提供し、海外協力への理解を深めていただくために、平成6年度から1年に3回、平成17年度から2回発行しているものです。
 ARDEC(アルデック)とは、本誌の発行所である財団法人日本水土総合研究所(The Japanese Institute of Irrigation and Drainage : JIID)海外農業農村開発技術センター(Overseas Agricultural and Rural Development Center)の略称ですが、農業土木技術者全体の情報誌として位置づけていることから、農林水産省、国際協力機構、国際農林水産業研究センター、農業農村工学会、海外農業開発コンサルタンツ協会のご協力により編集を進めております。


バングラデシュ 撮影:其田益成/提供:JICA
(バングラデシュ 撮影:其田益成/提供:JICA)

アフリカ農業技術開発への取組み

独立行政法人 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)
理事長 飯山賢治

 サブサハラ・アフリカ(サハラ砂漠以南のアフリカ)の多くの国の農産物貿易収支は輸入超過であり、その額は増加してきている。これらの国では穀物のほとんどは食用であり(つまり、飼料向けではなく)、とくに食料価格の高騰はアフリカ諸国の人々の生活を直撃している。
  「食料危機」解決の手だてについて、アメリカのオークランド研究所のミッタル所長は、「国際金融機関が農業自由化を推進してきたことが原因」であり、「食料危機」を解決する最善策について「小規模で持続可能な農業による現地作物(在来種)の生産・消費の開発、農家と消費者を保護する食料主権の考え方の採用」と説いている。さらに「過去数年間の農業投資の不足、農業開発に対するODAの激減」が問題であると指摘している。

ガーナ 撮影:今村健志朗/提供:JICA
(ガーナ 撮影:今村健志朗/提供:JICA)


アフリカ農業の新たな展望

アフリカの食文化と農業

東京農業大学 国際食料情報学部
国際農業開発学科 教授 志和地弘信

西アフリカ内陸小低地における水田適地の選定手法

国際水管理研究所(IWMI)上級研究員 藤井秀人

生活を続けられるアフリカ農業に

緑のサヘル 代表 岡本敏樹

エチオピアにおける 農民祭と一村一品の取組み

農林水産省 関東農政局 整備部次長 八木正広

東部ウガンダの農民参加型による小規模灌漑システムの構築

NTCインターナショナル株式会社技術本部 小林稔昌


世界の協力機関が取り組んでいる課題や新しい技術についての、最新情報をお届けします。

エチオピア 撮影:渋谷敦志/提供:JICA
(エチオピア 撮影:渋谷敦志/提供:JICA)

PEOPLES' LIFE

ブラジル・グァタパラ移住地に生きて半世紀

サンパウロ州 グァタパラ市在住 林 良雄

BOOK REPORT

『アフリカ農業と地球環境』齋藤晴美監修

TREND

第5回世界水フォーラムに向けた取組み

農林水産省 農村振興局 整備部設計課
海外土地改良技術室 降籏英樹

アジアの経験をアフリカに

独立行政法人 国際協力機構(JICA)タイ事務所 伊藤民平

―JIIDから―
「海外予防保全マニュアル」の作成について

編集後記