海外情報誌_ARDEC

ケニア 大野篤志提供
(ケニア 写真提供:大野篤志)

海外情報誌“ARDEC”について
 本誌は農業農村開発に関する世界の新しい情報を読者に提供し、海外協力への理解を深めていただくために、平成6年度から1年に3回、平成17年度から2回発行しているものです。
 ARDEC(アルデック)とは、本誌の発行所である財団法人日本水土総合研究所(The Japanese Institute of Irrigation and Drainage : JIID)海外農業農村開発技術センター(Overseas Agricultural and Rural Development Center)の略称ですが、農業土木技術者全体の情報誌として位置づけていることから、農林水産省、国際協力機構、緑資源機構、農業土木学会、海外農業開発コンサルタンツ協会のご協力により編集を進めております。


ガーナ 写真提供:今村健志朗/JICA
(ガーナ 写真提供:今村健志朗/JICA)

食料vsバイオ燃料と日本農業の方向

農林中金総合研究所
特別理事 蔦谷栄一

 我が国にとって、食料自給率の向上よりも難しいのがバイオ燃料の推進である。農産物の国際競争力に欠けることから、米を含めた穀物によるバイオ燃料の確保はハードルが高い。
  しかしながら、国土の3分の2を占める森林がさほど活用されずに荒廃しつつあり、木質バイオや生産調整対象水田を活用してのエタノール生産への取組は国土保全といった観点から絶対に必要である。また温帯のモンスーン地域にあって有機物の生産能力が高いことから草木類、さらには大量に存在しコストのかからない食品残渣、廃棄物などを活用していくことが必要であり、そのための研究開発、技術開発が急がれなければならない。それと同時に、多くの生産物の浪費を抑えて、大事に使用するという習慣付けが必要である。

マリ 写真提供:今村健志朗/JICA
(マリ 写真提供:今村健志朗/JICA)


多様な主体の参画による国際協力

世界に誇る日本型水管理システム

北海道旭川市 大雪土地改良区
総務部長 永山敏行

ヒゴタイ交流

熊本県阿蘇郡
産山村教育委員会 橋本範忠

中国吉林省への参加型水管理支援

宮城県 農村基盤計画課
技術補佐 鴇田 豊
宮城県 栗原地方振興事務所
技術次長 郷古雅春

アジア地球環境プロジェクト

中央大学経済学部・大学院教授
経済研究所・環境と経済研究会幹事 緒方俊雄

バングラデシュの農村開発

京都大学名誉教授
在バングラデシュJICA専門家 海田能宏

マサイ族の集落で「上総掘り」による持続可能な開発を実施

インターナショナル・ウォーター・プロジェクト
代表 大野篤志


世界の協力機関が取り組んでいる課題や新しい技術についての、最新情報をお届けします。

ブルキナファソ 写真提供:今村健志朗/JICA
(ブルキナファソ 写真提供:今村健志朗/JICA)

PEOPLES' LIFE

私の海外協力側面史

前日本技研(株)、元農林水産省
木村克彦

LETTERS FROM FRIENDS

ガーナにおける灌漑の課題と日本での経験

筑波大学 生命環境科学研究科
修士課程 ブジア・ダウーニ

BOOK REVIEW

『貧困の終焉』 ジェフリー・サックス著

TREND

―国際機関の動向―
アジア開発銀行における水資源セクター支援戦略の動向

アジア開発銀行 水資源セクター
上席専門官 横山謙一

―JIIDから―
現地適性化技術開発交流セミナーをタイ国で開催
日中農業水利交流事業訪中調査団の概要

編集後記