海外情報誌_ARDEC

バングラデシュ 撮影:谷本美加/提供:JICA
(バングラデシュ 撮影:谷本美加/提供:JICA)

海外情報誌“ARDEC”について
 本誌は農業農村開発に関する世界の新しい情報を読者に提供し、海外協力への理解を深めていただくために、平成6年度から1年に3回、平成17年度から2回発行しているものです。
 ARDEC(アルデック)とは、本誌の発行所である財団法人日本水土総合研究所(The Japanese Institute of Irrigation and Drainage : JIID)海外農業農村開発技術センター(Overseas Agricultural and Rural Development Center)の略称ですが、農業土木技術者全体の情報誌として位置づけていることから、農林水産省、国際協力機構、国際農林水産業研究センター、農業農村工学会、海外農業開発コンサルタンツ協会のご協力により編集を進めております。


ルワンダ 撮影:渋谷敦志/提供:JICA
(ルワンダ 撮影:渋谷敦志/提供:JICA)

コペンハーゲン会議(COP15)の意味と
今後の地球温暖化対策

京都大学 大学院地球環境学堂 教授 松下和夫

 環境先進国を自負してきた日本は、かつてない目標の達成に向けて抜本的・革新的な改革を進めながら、グリーン技術革新やマーケットの開拓を続けることによってのみ、今後、確実に拡大が見込まれる世界のグリーン・マーケットにおいて、先行者利得と比較優位を確保することができる。
  そのためにも、成長戦略と環境戦略を統合した日本版グリーン・ニューディールの具体化が必要である。経済的なインセンティヴを設け、新たなマーケットを創出し、技術革新とその普及を進め、それによって雇用も拡大する低炭素型の経済発展のモデルを率先して実現することが、日本の向かうべき道であり、世界への貢献でもある。

カンボジア 撮影:今村健志朗/提供:JICA
(カンボジア 撮影:今村健志朗/提供:JICA)


低炭素型農業農村開発

パラグアイの農村開発への小規模植林CDM事業の活用

国際農林水産業研究センター(JIRCAS)  農村開発調査領域 統括調査役 松原英治

「開発途上国の森林減少・劣化による温室効果ガス排出量の削減」の取組みの動向

早稲田大学人間科学学術院 教授 天野正博

バイオガス・プラントでキルギスの農村生活を改善

国際協力機構(JICA)  チーフ・アドバイザー 帯広畜産大学 特任教授 西崎邦夫

農業用水路を利用したマイクロ水力発電システムの開発

石川県立大学 生物資源環境学部   准教授 瀧本裕士

長期土壌炭素貯留に貢献する農地基盤整備の確立

農研機構 農村工学研究所 主任研究員 北川 巌 

バングラデシュにおける気候変動の影響と対策

国際協力機構(JICA) バングラデシュ国派遣専門家 田澤裕之


世界の協力機関が取り組んでいる課題や新しい技術についての、最新情報をお届けします。

東ティモール 撮影:今村健志朗/提供:JICA
(東ティモール 撮影:今村健志朗/提供:JICA)

SENIOR HIGH SCHOOL

アジアで学ぶ・アジアに学ぶ高校生

中野学園オイスカ高等学校 広報課 林 久美子

BOOK INFOMATION

『資源争奪戦』

柴田明夫著

TREND

INWEPFの活動経過と第6回運営会議およびシンポジウムの開催報告

―JIIDから―
農業農村開発における地球温暖化に関する高級セミナーの開催について

編集後記