―JIIDから―
「アジアモンスーン地域における農民参加型末端整備・水管理指針」の作成について
写真1 現地調査状況(ミャンマー)
JIIDでは末端水利施設の整備・管理が不十分であることなどにより、圃場レベルにおいて効率的な水利用が行われていないアジアモンスーン地域の灌漑地区を対象として、
[1]低コストで節水型の末端灌漑施設の整備手法
[2]住民参加型末端水管理手法
を開発することを目的として、農林水産省農村振興局からの委託により、平成13年度から平成19年度まで「水資源開発戦略構築検討調査」委託事業を実施しています。
本委託事業では、検討委員会を設置し、6か国7地区で調査を実施するとともに、その調査結果を基に『アジアモンスーン地域における農民参加型末端整備・水管理指針』(以下「ガイドライン」)を取りまとめました。
各国での調査では、末端整備と農民参加型水管理に対する関心が高いものの、[1]農民の事業への参加が不十分、[2]配水計画と情報の伝達が不十分、[3]水利費の徴収率が低いなどの共通の課題を抱えていることが分かりました。
ガイドラインでは、これらの課題に対して、農民の参加を促進するためのインセンティブの与え方、水利組織の設立や活動、また、それに対する政府の関わり方などを対応策として取りまとめるとともに、調査から評価の各段階における事業の進め方なども分かりやすく取りまとめています。
なお、ガイドラインは日本語版と英語版で作成しており、ガイドラインの構成は、下図のとおりとなっています。
【JIIDのHPを改訂しました】
2007年の12月にJIIDのHPを改訂しました。今後とも、JIIDの研究成果などをHPを通して情報発信するなど、内容を充実していきます。
新しいホームページアドレス;
http://www.jiid.or.jp/xoops/index.php
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