―JIIDから―
WWC、WWF4を終えて
2006年3月にメキシコシティーで世界水会議(WWC)、世界水フォーラム(WWF4)が開催されました。
このWWF4については前号で特集したところですが、当財団は、農林水産省からの業務委託により世界水フォーラムに参加しております。開催期間中にはINWEPFとICIDアジア地域部会の合同セッションが開催されたほか、「水のエキスポ」ではINWEPFとして展示ブースを出展し、INWEPFからのパンフレット、掲示用垂れ幕(タペストリー)に加えICIDのパンフレット配布、農業工学研究所(現:農村工学研究所)から提供のあったポスター、スライドを展示、上映し数多くの参加者が訪れました。特に開催国メキシコからの来訪者が多かったのですが、水田をほとんど知らないと思っていた彼らが意外にも日本の稲作文化やアジアモンスーン地域の有する水田景観のすばらしさについて関心を示し、多くの者が賞賛してくれたことは大変喜ばしいことだと感じました。
また、当財団が作成しました海外水資源開発戦略構築調査の成果をまとめた小冊子(On-farm irrigation Development and Management − Lessons Learnt in Mon−soon Asian Countries −) についても展示ブースで配布され、参加者の関心を惹き、用意した部数全てが無くなってしまうほどの盛況でした。
WWF4に先立って行われたWWC世界水会議総会はWWFと同様に3年に一度開催されますが、WWC理事会にて次回の水フォーラムWWF5の開催国がトルコになることが内定し、WWF4の閣僚会議で承認されております。
なお、WWC総会では、WWC理事の選挙が行われることとなっていますが、35名(欠員2名含む)の理事枠のうち現在日本からは3名の理事が選出されています。その一人である当財団の中村良太技術顧問の2期目となる選挙が行われました。皆様のご支援を得られ、無事当選させていただきましたことをあわせてご報告させていただきます。
写真 WWF4にて |