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 モンゴルは中央アジアの高原地帯に位置し、その生態環境から遊牧・牧畜が社会・文化の基礎をなす。遊牧民は家畜の出産・去勢・搾乳・交尾・解体食肉処理など、四季折々の労働に追われる。その労働が一息つき、草原が緑できれいな時期にナーダム(夏の祭典)が開催され、モンゴル相撲・競馬・弓射で争う。ナーダムはツァガーンサル(旧正月)とともに、モンゴル最大の行事である。写真上はナーダムの開催セレモニー、下は戦いの前にチンギスハーン時代の旗の周りを回る力士たち。(鈴木由紀夫)

編集後記

 暗黒大陸。これは、すごいコトバです。白人にとってはよく分からない奥地、未開文明に暮らす現地人。そのような意味から生まれたものです。イギリスの宣教師にして探検家のリヴィングストンが、アフリカの奥地の踏査を始めたのが19世紀半ばです。
 今日の我が国ではもはや死語といえます。しかし、依然としてかつての宗主国との社会経済的つながりは強いものがあります。今号ではそのことが指摘されています。私たちには、アフリカにおける宗主国・植民地という歴史がありませんので、きわめてニュートラルに接することができます。
 アフリカ大陸も中東の一部から南アフリカ共和国まで、気候風土もさまざまで食料生産力も異なっています。ただし、おおよそ食料不足状態にあるといえるでしょう。かなり深刻な地域も少なくありません。日本の優れた稲作技術を現地に適したかたちで役立てて、食料供給のいささかの安定化に貢献できないものかと考え、特集してみました。コメを世界の食料供給レベルで、今後も取り上げることを検討しています。

 

編集委員

委員長 境 忍
委員 井田充則 岩本 彰 志野尚司 吉武幸子

 

画像は、・国際協力機構(JICA)・著者から提供されたものです。
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