1 2019年より新たに収入保険が加わっている。これは、保険期間の収入が基準収入の9割を下回った場合に、その9割を上限として補てんするという一種のインデックス型保険であるが、青色申告をベースとしており、農村部での農業収入に対する徴税・納税状況に係る情報が正確に管理されていない場合が多い開発途上国においては導入が困難である。
2 表3のうち2012年から2016年にJICAが実施した「農村地域における対応能力強化プロジェクト」では、パイロット事業の一つとして天候インデックス保険の開発・導入を行った。その結果、天候インデックス保険が農家の営農活動に「変化や積極性」をもたらすという効果が確認できたことから、今次プロジェクトが採択、実施されたものである。
3 本邦においても表2に示した各種の農業保険に対しては保険料に50%の国庫補助がなされている。
4 世界銀行の実施する他の農業保険事業で補助金を90%で開始して80%に下げた際に再購入率が30%まで下がった事例などと比較すると、この再購入率の高さは注目される。
[参考資料]
独立行政法人国際協力機構(2024):「農村レジリエンス強化のためのインデックス型農業保険促進プロジェクト 業務完了報告書」