2022.2 FEBRUARY 65号

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編集後記

 本誌は、1994年にARDECとして創刊して以来、約30年ぶりに冊子をリニューアルしました。その第1号となる本号(第65号)を読者の皆様にお届けできたことをうれしく思います。従来からの主な変更点は次のとおりです。

①名称:JIIDの海外情報誌であることは維持しつつ、「ARDEC」から「世界の農業農村開発」へと、より直接的に冊子の内容を示す名称としました。
②大きさ:紙面を従来のB5サイズから最近では一般的となっているA4サイズに拡大し、これに合わせて文字も大きくしました。
③特集テーマの位置づけ:各号ごとに設定する特集テーマについては、各号全体を一貫するテーマの位置づけを明確化し、特集解題は、目次(Contents)の直後に配置しました。
④構成:従来の基本的な構成を踏襲しつつ、①Opinion、②Keynote、③Information Channelsの3部構成を明確化しました。また、Keynoteは3編程度に厳選する一方、Information Channelsでは幅広い識者からの有用な関係情報の紹介やJIIDからの報告の充実に努めました。
⑤冊子の位置づけ:本誌の作成・配布についてはJIIDの公益目的事業として位置づけ、今まで以上に、できるだけ多くの方々にご利用いただけるよう取り組むこととしました。

 リニューアル第1号となる本号では、特集テーマを「SDGsと農業農村開発」としました。従来から本冊子の共通テーマとなっていた世界の農業農村開発について、リニューアルを機に改めて、その現状と周辺状況を確認し、今後のあり方を議論していただくことを目指しました。そこで現在注目が高まっているSDGs(持続可能な開発目標)は、国際社会の包括的な方向性を示すものであり、世界の農業農村開発とも密接に関連することから、SDGsとの関係を物差しとして世界の農業農村開発が整理されることを期待しました。

 特集テーマに対し、民間技術者、行政担当者、研究者、実践者といった関係各方面の幅広い有識者から、最先端、実践的な論文・記事をご寄稿いただくことが出来ました。ご執筆いただいた皆様に改めて御礼を申し上げます。今後の世界の農業農村開発に向け、現在の我々の立ち位置や今後の方向性が明確化できたのではないかと喜んでいます。

 最後に、リニューアル号に目を通していただいた読者の皆様に感謝を申し上げます。本冊子の内容が、皆様方の日々の取組に少しでも参考になればと考えています。また、本冊子の今後の作成・編集の改善のため、ご意見等を編集担当宛(JIID国際水土グループのメールアドレス:kaigai@jiid.or.jp)にお寄せいただけましたら幸甚です。関係の皆様の引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げまして編集後記の結びとします。

※画像や文章はそれぞれの著作権者に属します。


企画討委員会

委員長  角田 豊

委 員  植田康成  國安法夫  山田潤一郎  渡辺 守


編集委員会

委員長  渡部和弘

委 員  中 達雄  山田潤一郎

いずれの委員会も氏名は五十音順


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