編集後記 国連食糧農業機関(FAO)の「国際マメ年」の公式サイトでは、「マメ類とはマメ科の植物で、その乾燥子実を食用あるいは飼料として用いるもので、たとえばインゲンマメ・ソラマメ・ヒヨコマメ・エンドウマメ・リョクトウ・ササゲ・レンズマメ、あるいは広くは知られていないシロバナパピルス・バンバラマメなどである。しかし、世界各地で小規模に地産地消されているものは、数百種に及ぶであろう」としています。 例示されていたのは、なじみのないものばかりでしたが、大手食品会社のサラダ用のマメと穀物による10種ミックスのドライパックを手に取って、原材料名をみましたら、トップにガルバンゾー(ヒヨコマメ)、次いで玄米、エンドウ、レンズマメなどと表示されていました。 また、これらのマメで検索をかけると、エスニック・レストランが多数あり、メニューも賑やかで、若い人々の好みのようでした。調べたわけではありませんが、年代が上がるにしたがって、左党ならエダマメ、甘党ならアズキ、朝のおかずなら納豆・味噌汁などが、日常生活のなかの「豆」といったところになるのでしょう。 FAOのサイトでは「マメは栄養価の高いたんぱく質と必須の微量栄養素を含み、長きにわたり、人間の食生活を支えてきた。とりわけ、アジアやアフリカやラテンアメリカの人口の多い途上国にあっては、小規模農家によって作付けされて、生計の安定には重要な作物であり、その栽培は低投入型で地球環境への負荷も少ない」としています。先進国でも健康増進の観点から、肉を偏食することなく、マメ類を積極的に摂取することを促す意義があるといえます。
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