*1 囚人のジレンマ:ゲーム理論における重要な概念のひとつ。協力し合う方が利益が大きいとわかっていても、お互いに信頼できないために拘束力のある合意がつくれず、協力できないというジレンマ。メリル・フラッドとメルビン・ドレシャーが考案した。具体的には、共犯の2人の囚人を別室において、次の条件を提示して自白するか黙秘するかを問う。
(1)2人とも黙秘したら、2人とも懲役2年。
(2)1人だけ自白したら自白したものは釈放、自白しなかった囚人は、懲役10年。
(3)2人とも自白したら、2人とも懲役5年。
このような条件で自白を迫ると、2人とも自白してしまう。これは2人の間で、強制力のある合意を作れないためである。