編集後記 2011年3月11日の東日本大震災から、早くも9か月余りが経ちます。しかし、未だに地震・津波被害にあわれた多数の方々が、通常の生活に戻れない状態が続いています。さらに津波による農業施設の破壊や塩害によって、農業の復興はまだこれからという段階です。 今年は、地震だけでなく、記録的な気象災害も起きています。7月には新潟県・福島県において、8月末から9月初めにかけては紀伊半島において豪雨が発生し、甚大な被害が発生しました。 我が国だけでなく、今年は、海外においても、タイをはじめカンボジア、ラオスなどの周辺の国々にも災害を及ぼした、インドシナ半島の大雨もありました。 とくにタイでは、日本を中心とした外国企業の多くの工場が浸水被害にあった結果、タイ国内のみならず、世界中の国々に影響を与えています。 このため、世界経済のグローバル化が大きく進展した今日、世界各国で起きる災害に対しては、国際社会全体でその防災・減災対策を検討し、災害からの復興を進めることが重要となってきます。 こうしたなかで、今号は、東日本大震災をはじめとした大規模災害に関する情報を幅広く紹介しており、とくに日本国外において情報が不足している方々の理解を深めることにも役立つことができれば幸いです。
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